2006年09月08日

ありゃま……

出稼ぎから帰ってきたら、部屋に点々と黒っぽい染みがついていた。

こっ、これは!?!?! 

管理人がいないあいだに、犬たちが血を見る争いをしたか、この場で殺人事件でも起こったか、と思ったが、むろんそんな事実はない。

どうやら姫のヒートが始まってしまったようである。



あぁぁぁぁぁぁ〜なんて間が悪いの、アンタってばふらふら



冗談で、前日キャンセルもありとは言っていたが、ほんとうにこんなにギリギリになってドタキャンしなくてはならなくなるとはもうやだ〜(悲しい顔)

とつぜんの企画だったために、都合のつかない人も多かったのだが、それでもこぢんまりと楽しもうと思っていたのに。あれとこれを持っていって、明日は買い出しに行って、とそれなりに管理人はそうとう盛り上がっていたというのにたらーっ(汗)

おまけに、どうやら日曜日は天気がかなりよろしいらしい。これで台風でも来てくれればまだ諦めもついたものを……チッチッチッむかっ(怒り)

というわけで、残念ながら、今週日曜日に予定していた「犬猫屋敷、秋の園遊会」は今回は中止、10月に延期といたします。

楽しみしていてくださった皆さん、一生懸命予定を合わせてくれた皆さん、ごめんちゃいね!(深々とお辞儀)


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すまんのぉ〜

【管理人の独り言の最新記事】
ニックネーム 犬猫屋敷の管理人 at 20:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 管理人の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月07日

思い出

出稼ぎスケジュールが変更になって、思いがけず2連チャンで休みになった。この機会にとまたしこしこ日記のバックナンバーを整理しているうちに、去年作ってまだ公開していない動画があることに気がついた。

動画作りに凝っていたのは秋から冬にかけてだったので、季節的にあわないなぁ〜来年の夏にあげようと思ってすっかり忘れていたものだ。

ツチノコ兄弟がまだ子犬だったころ、近所の川で水泳を楽しむひとこまだ。あのころはまだ2頭とも若くて、管理人も仕事をしているよりも暇な時間が多かったので、せっせと毎日河原に通っていたものだ。

河原で管理人は先輩犬飼いさんたちから、多くのことを学び、犬たちはそこに来ている多くの犬たちから犬社会の仁義をしっかりたたき込まれた。いま思えば、あれが管理人とツチノコ兄弟にとっての犬コミュニティーだったのだ。最近はぜんぜん河原にも行かなくなってしまったし、時々当時のお友だちと散歩の途中で会っては、立ち話をする程度になってしまった。仕事が順調になった分、時間がとれなくなったことが、ほんの少し悔やまれる。

すっかり忘れていたこの動画を見て、管理人はふたたび目が潤んでいる。あのころはディーも元気で若かった。こんなに早くお別れの日が来るならば、もっとたくさんビデオを撮っておけば良かったと悔やまれる。

それでも、何もないよりはずっとマシだ。元気そうに走りまわる子犬たちの姿を見て、時間が経つのは早いものだ、と改めて思い知らされている。

犬と一緒にいられる時間は、ほんとうに嫌になるほど短いよ。

だからこそ、大切にしなくてはね……








ニックネーム 犬猫屋敷の管理人 at 02:00| Comment(3) | TrackBack(0) | DJ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月06日

検索ワード

屋敷を再開して早丸2ヶ月、今回はアクセス数など気にせず、マイペースに好きなことだけ書いていくと宣言したわりには、いちおう世間の評判が気になって、毎日アクセス数をチェックしていたりするいたって小心者の管理人である。

ブログを閉じたとき、はっきり言って後先考えずのブチ切れ状態だったので、あっさりアカウントじたいを消してしまった。7月になって再開を決めたとき、まずったなとは思ったのだが、ダメもとでもう一度同じURLで登録処理をしてみたところ、あっさりそれが通ってしまったのは幸いなことだった。ネットの世界とは不思議なもので、継続は力なりという原則が常にある。たとえ弱小サイトであっても、同じURLで延々十年も続けていけば、そこそこ検索エンジンにも引っかかってくるものなのだ。それは途中でいったん閉じても同じことで、1ヶ月も経たないうちに、犬猫屋敷はまた検索エンジンでそこそこの位置に上がってくるようになった。

お仲間うちのコミュニティーというのだろうか、リンクを貼りあって、お互いにコメントを残して、というのもひとつのやりかたなのだが、それだとある一定の人数が同じサークル内でグルグル回っているだけという欠点がある。たとえば、犬の里親探しに興味のある人は、保護犬の預かり日記を回遊していたりするわけだが、同じ犬好きでも、たとえば、ブリーダーから純血種を買ってショーや競技会をめざしている人たちのサークルと里親探しのサークルはほとんど接点がないのがふつうだ。

いわば犬好きという水族館のなかで、マグロの回遊している水槽のとなりにエイがひらひらしている水槽が並んでおいてあるようなものなのだ。外から見れば皆同じ水族館にいるわけだし、犬好きというひとつの大きなサークルに見えるのだが、じっさいになかにはいると種別によってさまざまな水槽が置いてあり、それぞれがそれぞれの水槽のなかで仲間うちで楽しく回遊を続けている。

まっ、餌もちがうだろうし。水温なんかもちがうので、一概に混じれといっても混ぜられるものではないのかもしれないが……

で、それはともかく、基本的にネットの世界というのは、ある意味オタクの集合体で、誰もが皆好き勝手に自分の趣味を追求している。管理人のように犬が好きで犬との生活だけを延々毎日綴っている奴がいるかと思えば、フィギアを山ほど集めて、それを見せびらかすことに命をかけている人もいる。先日たまたま見つけたのは、送られてきたH系のスパムメールのなかで大笑いの内容のものだけを紹介しているブログである。日々数十通は軽く入ってくるスパムメールだ。そのなかから笑えるものだけ抜き出したって、たしかにネタには事欠かない。

そういう自分の世界に埋没している人たちをつなぐ役目をするのが検索エンジンである。管理人も仕事でよくお世話になるのだが、これはいったい何だろうと素人が思うような妙な世界に関して延々資料を集めて公開しているステキなサイトがあったりする。またそういうところには、同好の士が集まって(こんな奇抜なものにもマニアがいるのか?!と驚かされる)それなりに小さなコミュニティーを作っているのがまたおもしろく興味深い世界なのだ。ただ、管理人のように仕事で何かを探している以外は、めったにふつうの人はそういうマニア系のサイトを目にすることはない。ゆえにマニアックな世界はマニアックな人々のあいだで小さな宇宙を作っていく。

趣味でやっている分には、それでいい。べつにマーケットを広げる必要もないわけだし、ある一定の人数で仲良く楽しくやっていけば良いわけだ。だが、商売となるとそうとはいかない。なるべく多くの人の目に触れて初めて商品を買ってくれる人が現れる。ゆえに、ネットで金儲けをしようと思えば、必死になって検索エンジンの上位に上がってくるようさまざまな手段を施すようになる。巧く検索エンジンに引っかかるようキーワードを苦心して埋めこみ、確率の高い紹介サイトに登録する。たとえば、子ども向けのアニメのCMがおもちゃや子供服のばかりであるように、保護団体がペットショップや獣医にポスターを貼るのと同じで、潜在的な顧客が多いサイトを狙って広告を打って顧客を集めるのは、いわばネットの常套手段だ。ネットはタダで使える強力な広告媒体だが、細かいノウハウを知っているかいないかによって、そこで威力を発揮できるかどうかが変わってくる。

で、まあそれは置いといてだ、アセラのアクセス解析には、検索エンジンから何人の人が飛んできたか、というログも見られるような機能がついているのだが、それを眺めていて管理人は不思議な現象に気がついた。

「犬猫屋敷の管理人」

をキーワードに検索をかけている人がけっこういるのだ。先月、今月と検索ワードのトップは「犬猫屋敷の管理人」である。

なんでや?!

ふつう検索ワードというのは、もっと曖昧なものである。たとえば「犬、しつけ」とか「猫、餌」とか「第二次世界大戦」とか、そういうキーワードで絞り込むっていうのが検索エンジンの通常の使い方だ。

たとえば歴史上の人物とか芸能人とか、いわゆる有名人であれば、検索エンジンのキーワードに固有名詞を使うこともあるのだが……

管理人の戸籍上の本名は、まあ、わりかしどこにでもある一般的な名前なので、おそらく同姓同名の人は何十人か存在するはずだ。だが、ネットで検索したかぎり「犬猫屋敷の管理人」を名乗っているのは、日本中で管理人ひとりである。

どなたか、ワタクシのこと、お探しですか?

ネットの世界は、いつも不思議にあふれている。

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犬猫屋敷の末っ子、おはぎザンス!

ニックネーム 犬猫屋敷の管理人 at 15:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 管理人の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月05日

共存

たまたまぼーっとテレビを観ているとき、「人間と野生動物が共生の出来るシステムを作りたい」と活動している人のドキュメンタリーを目にした。

軽井沢の別荘地に近年クマの被害が多発しており、クマを害獣として殺すのではなく、人間とクマの棲み分けをきちんとして、共存できる社会を作ろうという試みだった。

ほぉ〜、いいことやってんな。

これが管理人の感想である。

野生動物と、人間の共存は難しい。家畜を殺されたり、作物を荒らされたり、餌があると思えば野生動物は山を下りて人の世界に入り込んでくる。とくに自然破壊が進んで山に食べ物がなくなれば、とうぜん動物は人里に姿をあらわす。そうなると、野生動物は害獣になる。とくにクマやオオカミといった大きな種になると、直接人間を襲うこともある。そうなれば駆除もやむを得ない。

そうして100年ほど前に、ニホンオオカミは絶滅してしまった。

クマと人間を共存させるこのNPOの活動は、大きく分けてふたつある。ひとつは、じっさいクマが出たとき、その現場に急行し、クマをその場から追い払ったり、パトロールをしたり、クマに発信器をつけて、人里に近づかないよう警戒するという仕事である。もうひとつは別荘地で暮らす人々への啓蒙活動だ。クマがゴミ箱などを荒らさないよう、クマが開けられないゴミ箱を紹介したり、ゴミの捨て方を指導したり、クマに遭遇したときの対処の仕方を教えたり、クマの出没情報などを公開している。

いわば、事件が起こったときの対処と、事件を起こさないための予防措置を同時にひとつの団体が兼務している形だ。クマが人里に降りてきて、作物を荒らしたり、人を襲ったりすれば、駆除の対象となるのはやむを得ない。だから、そうなる前に未然に防ぐ、これが彼らの活動の基本理念だ。

人に正しい知識を植えつけることで、不意の事故の確率を減らす努力をしていく。それだけでも長い目で見れば、目的を達成することにつながるのだ。ただ、あまりにも地道な作業だし、すぐに成果が見えるものではないからみんながやりたがる仕事ではないのだと思う。

だが、その部分もとても大切なのだ。それがないままで、対処療法だけを続けていては、クマだってニホンオオカミの二の舞になってしまう。

たしかに、森の中でクマに会ったら恐ろしい。だが、クマは人間を餌にするために襲うわけではないのだ。たいていの動物はそうなのだが、人間に対する恐怖心ゆえに人に襲いかかってくるものなのだ。だから、クマを驚かせないよう、森に入るときは大きな足音を立てながら、できれば歌など歌いながら、「ここに人間がいるよ〜近づくと危ないんだよ〜」とクマに教えてやれば、クマから人に近づいていくることなどありえない。そういう知識を持つ人が増えていけば、人間がクマに襲われるなどの事故も減っていく。

人間誰しも知らないものは怖いのだ。たとえば、犬を飼ったことのない人が「犬は咬むもの」と思いこんでもしかたがない。犬はたしかに、人間の指など簡単にかみ砕くことのできる牙と顎を持っているが、ほとんど犬はそれを人を咬むためには使わない。犬は肉食だから、人間に襲いかかると思っている人もいるが、いまどきの犬は野生動物を殺して食べることすら思いつかない。

人間不信の犬というのは、むろん世の中にはたくさんいるが、もともとオオカミのなかでも人に慣れやすい個体が進化してできたイエイヌである。人になつく、人と巧く共存していくという本能が多かれ少なかれDNAに刻まれているものなのだ。

だから、犬は決して自分の意志で人間を咬んだりはしない。自分の身が危ないと思わないかぎり、犬は決して人に牙をむいたりはしないのだ。だから、人が犬を驚かさなければ、犬に脅威を与えなければ、犬が人を咬んだなどという事故は起こりえない。

だが、知らないがゆえに、人はむやみに動物を恐れる。怖いものだと思いこむから駆除の対象になってしまう。下手に擬人化するために、とんでもない勘違いが起こってしまう。

知らないということは、恐ろしいことなのだ。相手をきちんと知らなければ共存していくことなどは、とうていできない。

それは野生動物であっても家畜であっても一緒なのだろう。

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「アタシたちは、その点うまく共存してるわよねっ、ねっ、ねっ!
だって、アタシたち、仲良しですもん、ねっ、ねっ、ねっ!」

「姫さん、図々しいですよ。重いです」

ニックネーム 犬猫屋敷の管理人 at 20:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 管理人の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月04日

晴れ舞台

苦節1年、ようやく部屋でのフセができるようになった姫さんだが、その後驚くばかりの早さでフセができる範囲が広がっている。

マットレスの上でフセが100%できるようになって2週間後には、玄関、廊下、キッチンなど家のなかのどこでもフセができるようになった。それもマットレスがなくても、である。

おぉ〜ブラボーッ!

ある天気の良い朝、験しに庭でレバーを振ってみた。

「ダウン」

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オッケェ〜!!!!!

毎度のことながら、いったんできるようになると、馬鹿のひとつ覚えみたいにやりまくるのが姫の特徴なのだ。だから、いまのトレンドはフセ、と覚えたとたん、姫はどこでもかしこでもフセをしまくる。

「さあ、伏せるわよ、いつでも言って!」

とばかりに、床にはいつくばる姫さんなのだ。

たとえ、それがぜんぜん見当違いの場所であっても……

誰も「ダウン」とは言っていなくとも……

姫にダウンのコマンドが入っているのかどうか、それは正直いってまだだと言わざるを得ない。ダウンと言えば伏せることは伏せるのだが、いまは何を言っても伏せるので、コマンドが入ってるというレベルまでは行っていないのだ。

ただ、管理人さんが喜ぶし、褒められて美味しい物がもらえるから、姫はここで伏せるわ。

まあ、その程度のことなのだ。どのレベルで、コマンドが入っていると言うかは、飼い主によってさまざまだろう。管理人の場合は、あらゆる状況で、誰がそのコマンドを発しても100%できるようにならないとコマンドが入っているとは言わないことにしている。だから、うちのコたちはほとんどコマンドが入っていないもどうようだ。

まっ、ここら辺は管理人の考え方なので、放っといてって感じなのだが。

ともかく、無事庭でのフセができるようになった姫さんは、1週間も経たずして散歩の途中の公園や、道ばたでもちゃんとフセができるようになった。むろん、周りに人や犬がいたり、車が駆けぬける横ではまだ無理だ。ただ、道ばたということで、いまは管理人が横に座り込むということをしなくなったので、上から見下ろされていてもちゃんとフセができるようになったのは、姫としては大進歩だ。

あと1週間で、姫のフセをもう一段階上のレベルまで到達させることができるだろうか?

次の日曜日の「犬猫屋敷、秋の園遊会」で、犬友の見守るなか、姫のフセをご披露することができるのだろうか?

皆さまの賞賛を浴びることを夢見て、せっせっ、せっせっとお稽古に励む管理人である。
ニックネーム 犬猫屋敷の管理人 at 15:27| Comment(7) | TrackBack(0) | しつけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月03日

甘やかし

管理人はめっぽううちのコたちに甘いダメ飼い主である。

ディーがまだ元気だったころ、彼は管理人がそばで見ていてくれないと食餌も喉を通らない甘ったれの犬だった。たとえば犬たちが食べているあいだに、自分の食事の用意でもしようと管理人がキッチンに行ってしまうと、とたんに餌皿を放置して管理人のあとを追って来てしまうのである。

放置された餌は、即座にお代わり分として姫の胃のなかに吸い込まれる。ゆえに、管理人は出稼ぎの朝の忙しいときでも、お犬さまのお食餌におつきあいし、そばで「よく食べたねぇ〜エライねぇ〜」と賛辞を繰りかえしていたのである。

いまは、カイがこの状態になっている。以前は放っておいても食べたくせに、最近は管理人の姿が見えなくなると泡を食って探しに来る。悪い習慣は一度つけてしまうと直らない。そして悪い癖に限って群のなか脈々とで継承されていくものなのである。

しつけ本やしつけサイトの類を見ると、「犬は強いリーダーに従う習性があるので、厳しく接するべし」などと書いてあるのをよく目にする。以前の管理人は「強いリーダー」とは何か、と深く考えもせず軍隊式に「管理人の意に沿わぬことをするのは許さん!」とばかりにビシビシやっていた。いま考えると褒めることより叱ることのほうが多い暴君だったと思うのだが、うちに来た当初、ご意見無用のハイパーパピーだったツチノコ兄弟をまっとうな犬に育てるまでのあいだは、それが正しいのだと信じ込んでいたのである。

褒めるしつけとは何なのか、強いリーダーとはどうあるべきなのか、そんな根本的なことを考えるようになったのは、姫が我が家にやってきてからだ。

姫は暴君飼い主にことごとく反抗した。姫にとって管理人に叱られることは、おそらくとても嫌な経験だったが、それでも悪い行いは止むことがなかった。その場ではいったん塩らしい態度を見せても、すぐに同じことを繰りかえす。

やりかたを変えねばこのまま堂々巡りが続く、と気づいたのが、基本的な飼い方を見直そうと思ったきっかけだった。いままでのやり方を否定するのは決して楽ではなかったが、姫を飼い続けていくためには、ベストの方法を模索するしかなかったのだ。

管理人は姫を飼いはじめて、ほんとうの「褒めるしつけ」とは何なのかほんの少しわかったような気がする。結果、犬たちは以前に比べて甘やかされているかもしれないが、それでも終わりよければすべてよしでうちにはこの方法があっていたのだ、とつくづく思う。

犬の要求を一から十まで聞いてやるのは、わがままを助長することになるし、結果的に飼い主も犬も不幸な結果になるのだが、だからといって飼い主の要求だけを一から十まで聞けというのも、犬の立場にしてみれば理不尽かもしれないと思うに至った。だから、管理人は以前に比べるとかなり甘い飼い主になった。ただ、ここはダメだと決めたことに関しては、以前と同じように暴君だ。どこまでは譲歩してどこからは許さないか、その線引きがうまくできると、犬との生活も楽になる。そしてそれを判断し、決めるのは、それぞれの飼い主がやるべきことなのだ。

犬のわがままを許してはならない。犬に嘗められちゃいかん、と肩肘張って暮らすのも、犬との生活のやりかたのひとつだとは思う。そうしなければ飼えない犬もいることだし、飼い主がそうすべきだと判断するなら、そういう方法も悪くないだろう。だが、管理人は以前に比べて甘い飼い主になったことで、肩の荷が下りてより一層犬との生活が楽しくなった。ただ将来、また別の犬を飼いはじめたら、この考えも変わるかもしれない。それは管理人も判らない。

犬との暮らしで飼い主も変わる。犬と一緒に成長していくことが、管理人の犬を飼う楽しみだ。

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ニックネーム 犬猫屋敷の管理人 at 16:14| Comment(0) | TrackBack(0) | うちのコたちの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月02日

イベント告知

オフ会をやろうかなぁ〜なんて思っている。

というより、もともとは単に、去年もやった犬友とBBQパーティー企画だったのだ。去年、その話をサイトにあげたとき「楽しそう! 行きたかったのに!」という声をあちらこちらで聞いたので、じゃあ今年はサイトで告知して、来たい奴はみんな来いっていうノリでやっちゃおうかなと思いついたわけだ。

誰があのとき「行きたかった」って言ってたかなんて、もう忘れちゃったしさ……

メンバー選んで、スケジュール調整して、メールで連絡して、出欠とってとか、ものすごく面倒だしさ……



管理人は面倒なことが大嫌いなのだ。



それに、ただの犬友BBQパーティーにするには惜しい名前も考えついたし。


「犬猫屋敷、秋の園遊会」


うふっ、我ながら、ナイスネーミングるんるん

というわけで、とつぜんですが……

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日時:9月10日 日曜日 12:00(くらい)〜


場所:
埼玉県飯能市清流園

住所と電話番号はこちら

犬猫屋敷どうようナビなし車に乗っている方用に地図はこちら

参加費:無料

ただし駐車場代が¥1000かかりますので、勝手に払って入ってきてね。

参加資格:なし

犬飼っている人もいない人も、犬猫屋敷の愛読者でも一度も読んだことなくてもぜんぜんOK。犬猫屋敷カルトクイズとかやらんから、心配しなくいいよ〜ん。ペットも可。ただし、管理人はは虫類が大の苦手なので、ニシキヘビの花子ちゃんを首に巻いての参加はご遠慮ください。

持ち物:自分が焼いて食べたいもの・自分で飲みたいもの・自分の使う食器や箸・おやつ(500円まで、バナナはおやつに含みません)・自分で座る椅子(テーブルも欲しけりゃ勝手に持ってきて)

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出欠確認しない代わりに、食べ物、飲み物、皿、箸など一切こちらでは用意しません。火は熾しておくがね。勝手に食べたいもの持ってきて、勝手に焼いて食べるというアバウト企画。だから会費0円。当日中止になっても山のような肉に埋もれて泣くこともない。そういうの、無駄だし。

管理人は無駄なことが大嫌い。

当日現場で、物々交換はありです。みんなが欲しがるようなものを持ってくれば、霜降りステーキや特上カルビをゲットできるかもしれない(誰がそんないいもん持ってくるのだろうか?)。

食器、箸などもご持参くださいませ。自分の使ったものは自分で始末する。これ、エコでございます。あたしゃ、ロイヤルコペンハーゲンのディナーセットがないとお食事できませんの、って方は、どうぞ一式お持ちください。自由に、好きなようにやっとくれ。

犬たちのおやつ類は、いちおう主催者が用意いたしますが、管理人の持ってくる怪しいおやつなんかうちの大切なコに食べさせられないわ! という方、アレルギーのあるコ用にはご持参くださいね。

いちおう市なので、ちょっと走ればスーパーなんかもあります。食物、飲み物類は現地調達も可。

天気がよければ川遊びもできますので、お着替えも持ってきたほうがよひかも。あと噂によると近所に最近ドッグランができたらしいので、肉食べ終わったら、腹ごなしにドッグランに移動するやもしれません。河原は他のお客さんもいらっしゃいますので、原則ノーリード禁止です。

というわけで……企画的には非常によいと思うのだが、問題はさぁ〜

来週、台風来るらしいのよねぇ〜

おまけに姫さんのヒートが、もしかすると来週始まっちゃうかもしれない(計算によるとギリギリセーフなのだが……)。

というわけで、いきなり前日に「中止」って可能性も最後まであります。そしたら10月になって(姫のヒートが終わったら)仕切り直しね。

雨天の場合は中止です。当日9:00までにこのサイトもしくは屋敷の表玄関で告知しますので、行こうかなって気になった方は要チェック。

まあ、準備もなにも必要ないアバウト企画なんで、当日暇だし行ってみようかなって気になったら、誰でもさくっと遊びに来ておくれ。

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BBQ企画ってことは、アタシの肉もあるのよね、
ね? ね? ね?

ニックネーム 犬猫屋敷の管理人 at 19:38| Comment(10) | TrackBack(0) | 管理人の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月01日

コングを100倍楽しむ方法

管理人がコングの存在を知ったのは、ツチノコ兄弟を我が家に迎えてすぐのことである。どうやら、世間にはコングというゴムのおもちゃがあり、子犬を育てるうえで是非常備していなければいけないグッズである、てな話は知識として知っていたのだが、ペット用品コーナーで見たところ、お値段がちょっとばかし高かった。その横に、半額以下の値段で同じようなゴムのボールが売られていたので、

「2つ買うのは高いし、まっ、いいか、これで。穴は開いてないけど、機能は同じようなもんだろう」

と安いボールを買い、それで満足していたのだ。

せこい初心者飼い主が陥りやすい落とし穴である。当時、管理人はコングのほんとうのすごさを知らなかった。

投げると妙な方向に転がるフンみたいな形をした変なゴムボール。なかに餌を詰めることもできるらしいが、転がると餌がこぼれて楽しい、程度の認識しかなかったのだ。

お留守番の友とか言っちゃってるけど、投げる人がいなきゃ転がるボールだっておもしろくないじゃん!

これが、初心者飼い主のコングに対するまちがった認識だった。穴がなければコングじゃない。詰めるということがコングのすごさ。その基本的な事実に気づいたのは、姫が我が家にやってきて、管理人の外出時に姫がお寂し鳴きを繰りかえし、一緒に留守番している家人がノイローゼになりかけてからである。

こりゃ、なんとかせねばならん。と管理人はさっそくネットの世界に旅立った。まずは日本語ページをくまなくクルーズ。だが、そこには管理人がすでに知っている程度のことしか書かれていなかった。
お留守番のときはコングを与えるとおとなしく待っていることができます。

だ・か・らぁ〜何でなんだよぉ〜フン型のボールを転がすぐらいじゃ、姫さんは黙ってくれないんだよぉ〜

管理人が、自分のまちがった認識に気づいたのは、英米のコング・レシピサイトを見つけたときである。

あに? コングって、こんなにいろいろなものを詰めちゃっていいもんなの? ええ??? 電子レンジでチンとかしてもいいんだ。うっそぉ〜、凍らせるなんてのもあり?

英米のコングサイトを見てまわるとわかるのだが、世界にはまさに数百万のコングレシピというのが存在する。それぞれの家で、それぞれの飼い犬の好みに合わせた調合というのが存在するのだ。

果物好きの犬には、バナナをペースト状にして、そこにドライフルーツを絡めたバナナラマ。肉がお好みの犬には、ジャーキーやらボイルした肉をチーズに混ぜてやるのもいい。外で遊ぶ用には肉を煮た煮汁を凍らせてアイスコングを作るのがお薦め。

まさに何でもありなのだ。なかには、オイオイ、こんなものまで詰めちゃっていいんかい? と思うような奇想天外なアイデアもある。

管理人の頭にあったのは、コングに詰める=乾きものというイメージだった。何しろ大型犬用であっても人間の手は入らない凸凹がついているコングである。へたにチーズやらペーストやらを塗りたくると衛生上問題がある。

ところが、食洗機が各家庭に普及している欧米では、コップや皿と一緒にコングもディッシュウォッシャーにつっこめばいいのである。験しに、手洗いでざっときれいにしたあと、食洗機に入れてみたら、あらみごと、まるで新品みたいにぴっかぴか。

なるほど、ここが欧米レシピと日本のコングの使い方の基本的なちがいか。コングは、欧米ではいわば皿の役割も担っているわけである。むろん、日本ではまだまだ各家庭に食洗機があるというわけではないし、人間の食器と一緒に犬のものを洗うのには抵抗があるという人もいるだろう(欧米型の食洗機の場合高温で濯ぎ乾燥をするので殺菌効果もあるのだが)。そういう人は、子供用歯ブラシを駆使すると、けっこう奥のほうまできれいにすることはできる。

で、コングに詰めるものは、まあ何でもいいのだが、その詰め方には流儀がある。細い方(小さな穴が開いているほう)を上にした状態で説明すると
1.アペリティフ……小さな穴に犬がとびきり好きなもの、めったに食べられないご馳走を一かけ詰める。もしかすると、なかにこれがぜんぶ詰まっているのでは!?と犬に思わせるのがポイントである。たとえばレバー、ジャーキー、チーズなど

2.デザート……一番細いくびれと小さな穴の下のあいだに、これまた犬がとっても好きなものを詰める。この部分は、犬が最後まで執着するところなので、是非ともこれを食べたい、そのために頑張ろう、と犬に思わせるものを詰めるのがよい。たとえば、茹でた砂肝、ささみなど

3.メイン……下2/3には主食となるものを詰めまくる。たとえば缶詰フードに混ぜたドライフードとか、チーズに混ぜたマカロニ、ご飯とドライフードを混ぜたものなど、要は何でもいいのだが、一般的にペースト状にしておいたほうが、コングの保ちは良くなる。

4.前菜……最後に中身がこぼれないよう、大きな穴を塞ぐのだが(とろけるチーズを貼って電子レンジでチンがお薦め)、その際に、簡単に食べられるようジャーキーなどがつきだしていると、ますます犬にやる気を起こさせる。

犬にやる気を起こさせる。何としてでも、この中の食べ物をゲットしてやるぞ、と思わせることが、巧くコングを利用する秘訣になる。ゆえに、詰め方だけでも、じつは個体の性格によって変えてやらねばならぬのだ。

たとえば、食べ物が目の前にあれば、どんなことをしてでも食べてやる、という姫のような犬と、食べ物にあまり執着しない、どちらかというと飽きっぽいディーとでは詰めるコツがちがうのだ。ディーの場合には、4の前菜をたくさん、とりやすく入れておいてやることで、コングに対して執着するようになる。逆に姫に対してはそうとう難度の高い詰め方をしても、奴はたいていきれいにすべてを食べつくす。逆にあまり簡単すぎるとあっという間に食べてしまったコングに入れる意味がない。

欧米のコングサイトを見ていると、「凍らせろ!」とやたらめったら書いてある。

これはあまり日本では知られていないやりかただが、中身を詰めたコングを凍らせる、というのは犬の興味を長続きさせるとても効果的なやりかたなのだ。

コングのなかにおやつ類(主に乾きもの)をギューギューに詰めこむと言っても、じつは限度がある。あまり詰めこみすぎると犬の力では取り出せなくなり、成果がなければ犬もつまらないので、おやつ入りのコングがそのまま床に転がっているなんてこともよくある話だ。そこで冷凍庫が登場する。コングじたいを凍らせると、犬は最初は中身を取り出せない。ところが、嘗めているうちにだんだんと溶けてきて、しだいに中身が出てくる。犬にしてみれば、それがおもしろくてたまらない。もっと、もっと、頑張れば美味しいものが出てくるかもしれない、と思うことで犬はコングに執着する。

だから、3のメインの部分にはペースト状のものを詰めるのが良いのだ。ペースト状にしておけば、ガチガチに凍っているあいだは、なかなか中身を取りだすことができない。ついでにいえば、前の晩に作っておいて凍らせておけば、朝、冷凍庫から出して与えるだけで済むので、管理人のように毎朝時間に追われる飼い主には一石二鳥の妙案だ。

コングのレシピは、ほんとうにネットで探すと山ほど出てくるし、そういうものを参考にするのもよし(Googleなどでkong recipesと入れて検索をかけると5百万件ほどヒットする)、また我が家の究極のレシピを開発するもよし、それぞれが思いのままに楽しめるのが、これまたコングの優れたところだ(英語ですが、管理人お薦めの充実コングレシピのページはこちら)。

コングはいわば、飼い主と犬の知恵比べ。いろいろ考えてレシピを開発したり詰め方を工夫するのも犬を飼う楽しみのひとつになる。そのうえ、お留守番の問題行動もなくなるときたら、使わないってほうはない、と管理人は思うのだ。

最後に、管理人の考えたその辺のスーパーで買える食材を利用した誰でも簡単に作れる「犬猫屋敷風コング・ジャパネスク」の作り方を紹介しておこう。うちの犬には、そんなジャンクフードは食べさせられない!という方はてきとうに素材を変えてやってみておくれ。

1.小さな穴に魚肉ソーセージを詰める。

2.狭い方の1/3にちぎったちくわを入れる。

3.ご飯(またはドライフード)と納豆を粘りが出るまでよく混ぜ合わせたあと、大きい方の2/3にこれをぎっしり詰めこむ。

4.とろけるチーズを広い口のなかに貼り、そのまま電子レンジでチン(30秒くらい)する。

5.チーズが軟らかいうちに、上の口に煮干しを数本ぶっ刺しておく。

6.冷めたら、ジッパーつきのビニール袋に入れて、冷凍庫にぶっ込む。

これで、翌朝起きたら完成! ただし、ケージのなかでやらないと、部屋が納豆臭くて大変なことになるのでご注意めされわーい(嬉しい顔)

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不器用で食べ物に執着がなかったディーは、よく、
管理人が帰ってくると、おやつが入りっぱなしのコングをくわえて

「とれなかった。管理人さん、とって!」

と持ってきたものだ……

ニックネーム 犬猫屋敷の管理人 at 15:44| Comment(6) | TrackBack(0) | しつけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月31日

猫踏んじゃった

チビ姐さんは自分が犬だと思っている。

子猫のとき、先住猫に受け入れてもらえず、唯一仲良くしてくれた犬のDukeに可愛がられて大きくなった猫だからだ。いまだにチビは、他の猫としごく折り合いが悪い。他の2匹は2階で生活しているにもかかわらず、チビだけは昔から犬と一緒に1階で暮らしている。

犬の散歩の時間になると、なぜかチビも玄関口に現れる。散歩から戻って、犬たちが玄関のたたきで足を拭いてもらうのを待っていると、わざわざそこに来て、長々と寝そべってみたりする。

RIMG0784.JPG


祖父母の代から住んでいる犬猫屋敷は無駄に広いので、空いている部屋は山ほどあるにもかかわらず、なぜこの半畳程度のスペースに犬と猫がひしめき合わなくてはならないのかたらーっ(汗)

でもチビにとっては犬と一緒にいる自分、がとても自然なことなのだ。だから狭い場所にわざわざ入り込んで犬(笑)たちに思いきり迷惑がられていたりする。

だが、何しろこの狭さにデカ犬2頭である。とうぜん不慮の事故が起こることも珍しくはない。

デカ犬たちは、散歩から戻るとタタキでオスワリしてご褒美をもらうことになっている。チビはいつものようにタタキに寝そべって犬グループの一員としての自分のステータスを楽しんでいた。管理人が何も考えずに犬たちに「Sit」とコマンドをかけたとたん……



ぶにゅ……



キャ〜あせあせ(飛び散る汗)

カイちゃん、あんた姐さんの上に思いっきり座ってんじゃないのexclamation&question



いきなり30kgの巨体にのられた猫(怒)のほうは呆然としてしまって声も出ない。ふだんなら

「アンタ、何すんのよぉぉぉ〜」

と鉄拳が飛ぶところだが、その余裕もないほどたまげてしまったらしい。

「このアタシが、犬の群のボスのアタシが、犬の尻に敷かれるって、どーいうことexclamation&question

ぬいぐるみマニアのディーがいたせいで、犬猫屋敷では常時床にぬいぐるみが転がっている。ゆえに尻の下のふにゃふにゃした感覚も、カイにとってはいつものぬいぐるみ、程度にしか感じられなかったらしい。まさか自分が姐さんの上に座っているなんて夢にも思わず、カイの全神経は管理人が手に持ったおやつに注がれていた。

食べ物を見たときのバセットの集中力のすごさは、天下一品である。

やがてショックから立ち直った姐さんは、何とかカイの尻の下から脱出し、ぶつぶつ言いながら階段を上がって2階におやつを食べにいってしまい、尻に敷いていたぬいぐるみがいきなり動いたにもかかわらず、カイはそれに気づかないほど一心におやつを握った手を見つめていた。

そのようすをずっと観察していた管理人と妹が、腹を抱えてその場にひれ伏して笑い転げたのは、言うまでもない。
ニックネーム 犬猫屋敷の管理人 at 00:02| Comment(2) | TrackBack(0) | うちのコたちの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月30日

食い逃げ

出稼ぎ先の会社に、新入社員が入ってきた。管理人の出稼ぎ先は、定年退職した人の再就職がメインの会社なので、新入社員といってもうちのジィジと同世代の思いっきりオジサンである。

で、いつものことながら仕事をそこそこで切り上げ、さっそくきょうは歓迎会という話になった。

「管理人さん、帰りに一杯やっていかない?」

だ・か・らぁ〜何度言ったら判るのだろうか。その日に言われても、ほいさっさと飲みには行けないのだよ。何しろ、管理人の帰りを待っている可愛い愛犬たちがいるのだから。

だが、いまは久しぶりに内職は暇つづきだし(けっきょく今月はぜんぜん働いていない小学生のような管理人)いつも断ってばかりでは申し訳ないので、すこぉ〜しだけおつきあいすることにした。

「犬の世話があるし、ゆっくりはできないんですけどぉ〜」

ほいほい誘いに乗るようでは、まだまだ青い。どんなときでも駆け引きは大切である。むろん、ピチピチお肌の20代のころとちがって、これでゲットできるのは、ティファニーの指輪でも、エルメスのスカーフでもなく、単なる特上寿司の折り詰めである。

「じゃあ、きょうは15分早くあがって、それから寿司のおみやげ作ってもらうあいだに一杯飲んで待ってるといい。あっ、タイムカードは定時でつけていいからね」

「いつもすみませぇ〜ん」(ちょっとクネクネ)

やった! らっきぴょぉ〜ん手(チョキ)

オヤジの飲み会も毎回当たり前のように参加すると、段々と価値が下がってしまうものだ。その点、管理人のようにめったに登場しないとなると(じっさい、家に帰ってからまたお仕事なんてことがしょっちゅうだし)たまの飲み会では女王さま待遇である。もともと、還暦前後のオヤジの集団のなかでは、非の打ち所のないようなオバサンであっても、ナウでヤングなギャルなのであるわーい(嬉しい顔)

基本的に、会社のオジサンたちはとっても優しいいい人ばかりだ。いつもお菓子やアイスクリームを買ってくれるし(左それで喜ぶ管理人はやっぱり小学生レベル)飲み会の席では小皿に旨そうなものを取り分けてくれる。だが唯一の難点は、オジサンの飲み会に行ったら、もれなく、はしゃぎまくっているオヤジの話を拝聴しなくてはならないというところなのだ。

この点でも、「ゆっくりできないけど、少しだけ」攻撃はメリットがある。オジサンたちが興に乗って大声で昔話を繰りかえすようになるのは、たいてい2本目3本目のお銚子が空いたころで、そのころには、管理人は寿司の折り詰めをいただいて、とっととその場から逃げだしているからだ。

美味しいところだけいただく、まさにこれぞ究極の食い逃げである。

だが、むろんそれを露骨にやったら嫌われる。だから、ちゃんと調子を合わせてオジサンたちにサービスするのも忘れてはならないのだ。

折り詰めを待っているだけなら、お茶を頼めば良いところだが、ここでお茶では運ばれてきたつまみを食べる口実がなくなってしまう。ゆえに、飲みたいか飲みたくないかはべつにして、いちおうおつきあいでもビールの一杯くらいは頼むのが礼儀というものである。そして、オジサンたちと話を合わせながら、すばやく高そうなものだけをつまんで口に入れるのである。寿司屋であればウニ、アワビ類が一番の標的になるのは、むろん言うまでもないだろう。

目は並んだつまみの値踏みをしつつ、オジサンたちの話にてきとうに相づちを打つのも忘れてはならない。

「ええっぇ〜そうなんですかぁ〜?」

「知らなかったぁ〜」

「へぇ〜そうなんだぁ〜」

返答のバリエーションはこの3つで完璧だ。何しろオジサンたちは話を聞いて欲しいのだ。こっちが本気で聞いていようがいまいが、そんなことはどうでもいい。ちなみに、他人の話というのは、てきとうに相づちを打つだけで良ければ、割とどんな話でも聞いていられるものである。

それが、たとえ米穀通帳に関するうんちくであろうが、戦後の闇市の話であろうが、田舎では盆踊りが出会い系サイトであるという珍説だろうが。そして、同じ話をすでに7回は聞いていたとしても、短時間に美味しいものをいただいてトンズラするという崇高な(?)目的さえあれば、人間わりと耐えられるものなのである。

とりあえずテーブルの上の高そうなものをすべて食べ終えたら、そろそろお帰りの支度をする。ここでも、いきなり「帰ります」なんて言った日にゃ、今後の人間関係に支障を来す。あくまでもさり気なく時間を気にする風を装って、オジサンのひとりが「もうそろそろ帰った方がいいんじゃない?」と言ってくれるのを待つのである。

きょうも予定通り店に入って35分で無事その場から逃げだすことができた。手にはもちろん、特上寿司の折り詰めをぶら下げて……

「じゃあ、また木曜日に! お疲れさん」

ご陽気なオジサンたちの声に見送られ、「あぁ〜きょうも良い一日だった」と自己満足に浸る管理人である。
ニックネーム 犬猫屋敷の管理人 at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする