2006年08月18日

持病

朝っぱらから、姫の発作で起こされた。

象が踏んでも起きない管理人だが、こういうふだん聞き慣れない物音には、ぱちっと目が覚めるのだ。仮死状態と言いつつも、それなりに神経を張って寝ているのかもしれないと思うと、ちょっとかっこいいなと自分に酔う管理人である。

で、それはさておき、姫はいつものようにとつぜん気分が悪くなり、慌てて犬用マットレスの上に飛び乗ったあと、四肢が硬直してそのままその場にへたり込んだ。発作が起きると、姫はともかく管理人のそばに近づこうとする。自分がソファやベッドに乗っていて、管理人がPCの前に座っていると、ドサッという音と共に床に飛び降りて必死で管理人のそばに近づこうとするし、逆に今回のように管理人がベッドに寝ていれば、隣の犬用ソファに飛び乗って、その場でうずくまって発作が過ぎるのを待つのである。

さすがの管理人も最初にこの発作を見たときは慌てまくってパニックした。だが、姫との生活もそろそろ2年になろうとする最近は、あ、またいつもの発作だ、と落ちついて対処できるようになっている。じっさい、これを見たことのない妹が初めてこのようすを見たときはおろおろして金切り声をあげたものだ。それくらい、姫の発作は、恐ろしげなものなのだ。もしかしたら、このまま死んでしまうのではないか、と心配にすらなる(じっさい、そうなってもおかしくはないのだが)。

ある程度発作が治まると、姫はたいてい立ちあがろうとする。だが、まだ完全に足腰が立たないので、けっきょくその場にへたり込む。膀胱に尿が残っていれば、この時点でほぼ100%失禁してしまうのだが、いまや姫の発作のプロとなった管理人はすばやくトイレシートでそれをキャッチする技すら編み出している。

だが今回は、マットレスの上だったので、その技を使う暇さえなかった。

マットレス、大型ゴミにださなくちゃ。

ボロボロになっていて、そろそろ捨てようと思っていたので、まあいいか……

一緒に暮らしはじめた当初は、このパターンが判らなかった。じっさい姫はマーキングの女王だし、したくなればその場でジャーッというトイレのしつけがなっていない犬でもあったので、床にできた水たまりの何割が不可抗力の産物なのか管理人にも判らなかった。いま思えば、発作のときの失禁で汚してしまったあとを見て管理人がいきり立っていたことも1度や2度ではなかっただろう。姫には申し訳ないことをしたと思うが、それをきちんと判別できるようになるまでには、管理人でも時間がかかった。

そうじゃなくって、いつもみたいに気持ちが悪くなったの。それでオシッコもらしちゃったの!

姫にしてみればさぞや言い訳したかったことだろう。だが、もちろん犬には言い訳などできない。だから飼い主が判ってやらねばならないのだ。

持病を抱える犬と暮らす以上、ある程度のリスクは、姫にもれなくついている全プレのようなもので、それとうまくつきあっていかないことには、楽しい暮らしは望めない。健康な犬であっても、病気になったり、歳をとれば同じようにさまざまな問題が起こるのものだ。じっさい、トイレの失敗が一切なかったDJも、死の直前には排泄のコントロールが巧く効かなくなった時期がある。

生き物なのだがら、それもしかたない。ペットと暮らすということは、そういうリスクもすべて含めて、ワンパッケージで受け入れなければならないものなのだ。その覚悟がないのなら、最初からAIBOで我慢しておくのが飼い主にとっても動物にとっても、きっと賢い選択なのだろう、と管理人は思っている。

飼い主がたとえ病気になったとしても、犬は自ら飼い主のそばを離れていくことはないだろう。だから、人間のほうも、どんなことがあってもペットを見捨てずにいて欲しい。

「病めるときも健やかなるときも、死がふたりを分かつまで、愛し慈しむことをここに誓いますか?」

自信を持って、あなたは「はい」と答えられますか?

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ニックネーム 犬猫屋敷の管理人 at 07:49| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
持病を持っているワンちゃんのことを考えると、“野良ってたのに病気一つなく食べる物も選り好みするような犬”になってよかった(?)のかなぁと思います。(後半の方関係ないですね)一時期は「病気を抱えていない仔犬」をどうしても家族として受け入れたかったのですが病気を抱えている子や成犬のほうが飼い主が見つかりにくい事を知り成犬を探していた時に出会ったのがムジカでした。今はお腹が弱いムジカが私のお気に入りの雑誌の上でゲロゲロ吐きはじめても「下においておいたのが悪いな」とムジカを叱る事がなくなったのは、大きなしんぽかなと思っています。
Posted by NANAMI at 2006年08月19日 06:42
姫の場合は病気はほんとうにもれなくついてくる全プレだったんですよねぇ〜

最初は戸惑ったけど、慣れてしまうとそれがふつうになっちゃうのが不思議です。わざわざ病気のコを選んでもらうことはないけど、気に入ったコが持病を持っていたとしても、それで「じゃあ止めた」ってならないで欲しいな、とは思います。

たとえばレスキューされた犬のなかにはフィラリア陽性のコとかも多いけど、いまはほとんどが薬で治るわけだし、そういう正しい知識を持っている人が増えていけばいいなと、思いますわ。
Posted by 管理人 at 2006年08月19日 20:44
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