2006年09月19日

まだまだ……

数日前のことになるが、夜の散歩のときにひどい雨にあってしまった。いちおうレインコートがわりにTシャツを着せて行ったのだが、トイレのみで戻ってきたにもかかわらず、家に戻ってみると2頭とも泥が太ももまでこびりつき、拭いただけではとても室内に入れられる状況ではなかった。

仕方がないので、風呂場に連れて行って、脚を洗ってやることにした。

カイザーはパピーのころからお風呂場トレーニングを積んでいるので、「お風呂場」と一声かければ、自ら洗い場に入っていく。そこでご褒美を一かけ口に入れてもらったあと、管理人が廊下のぞうきんがけを終えて、もう一かけのおやつを持って風呂場に入ってくるまで、その場でちゃんとおとなしく待っていられる。

問題は風呂が嫌いで、「風呂場」のコマンドが何たるかも知らない姫さまである。ディーがまだ元気だったころは、3頭いっしょに入れるとあまりにも狭いので、姫はたいてい拭いて乾かすだけで済ませてしまっていたのである。

20kgそこそこの姫の体重ならば、むろん抱き上げて連れて行くことも可能なのだが、この際だから姫にも「お風呂場」コマンドをマスターさせようと、今回餌を使って風呂場まで誘導してみることにした。

目の前で大好きなチーズをふると、姫は嬉しそうについてきた。こりゃ意外に簡単にできるかと思いきや、3歩歩いたとおもったら、いきなりその場に座り込んだ。

「ほら、オスワリしたわよ。早くそのチーズよこしなさいよ」

姫ちゃんの辞書には、いまだにコマンドという言葉は存在しない。いちおうオスワリもマテもフセもできるようになったのだが、下手な鉄砲も数打ちゃ当たるで、あいかわらず何か言われたら持ち芸をすべてご披露して、当たったらラッキーというレベルから脱しきれていないのだ。

ゆえに、目の前で美味しそうなものが振られたときは、とりあえず知っている芸をご披露してみる。

姫の一番の得意芸はあいかわらずオスワリだ。ゆえに、管理人の持つチーズをいただくために、姫は得意芸を披露したわけだ。

「姫ちゃん、そうじゃないの。お風呂場に行ったらこれ、上げるからね」

その場に座り込んだ姫を無視してそのままチーズを振りつつ「お風呂場、お風呂場」とコマンドを繰りかえしながら、後ずさりで脱衣所に入っていく管理人。

「あら……おかしいわね。そうか、ここじゃなかったのね。じゃあ、ここならどうよ!? ほらオスワリしたわよぉ〜」

だから、そうじゃないんだってば。今回は風呂場に入るのが目的なの。どこで座ってももらえないんだって……

けっきょく10歩かそこらの距離しかない玄関と風呂場の間で、姫はなんと4回はオスワリをしてみせた。だるまさんが転んだ、やってるわけじゃないんだから……

そしてようやく脱衣所についた。あと数歩で洗い場である。なかでは、カイさんがおやつが振る舞われるのを今か今かと待っている。

前述のとおり、姫は風呂が大嫌いだ。身体が濡れるのを極端に嫌がるので、風呂場に入るとろくなことはないと思いこんでいるのである。あとちょっとで風呂場に着いてしまうということに気がついた姫は、彼女なりに頭を使って考えた。

これだけオスワリをしてもチーズがもらえないってことは、アレね! Tシャツが濡れてて気持ち悪いし、ほんとうはやりたくなかったんだけど、いいわよ、やってあげるわよ。これさえやれば、完璧よ。だって、今の流行はアレだもの!

さあ、早くチーズよこしなさい。アレをやるから……はい、





ふぅ〜せ







…………そうじゃないんですけど……

さっきからオスワリやらフセやら、濡れた身体でいろいろやるもんだから、廊下が大変な状態になってるんですけど(滝涙)

おそらく、きちんとコマンドを入れたいと思えば、ここで褒めてやってはいけないのだ。いくら姫がフセをしても、伏せろといっていないのだから、無視しなくてはいけないのだ。


でもね……



脱衣所で、最後の勝負とばかりにびしょ濡れのTシャツ姿でフセをして、どうよ! って顔してる姫があまりにおかしくて、管理人はその場でさんざん笑い転げたあと、思わずGood Girlと褒めてしまったのさ。口にチーズも放り込んでやっちまった。

あぁ〜あ、これで今後姫は「お風呂場」と言われるたびに、脱衣所でフセをご披露することになるんだわ。

なんとなく巧くできてる風だけど、根本的に何かがちがう、また今回もこのパターンにはまってしまったダメ飼い主の管理人である。

Hime223.JPG

ニックネーム 犬猫屋敷の管理人 at 00:03| Comment(3) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする