2006年07月26日

ホームパーティー

管理人は月末の納期を前にして、マジでほんとうに忙しい。にもかかわらず、きょうもふらふらと遊びに出かけてしまった。納期がタイトなので今月いっぱいは遊べない、と宣言しておいたにもかかわらずパンツ屋犬具屋の越後屋がまたもや断り切れないような美味しいオファーを持ってきたからだ。

「水曜日って出稼ぎじゃないよな?」
「出稼ぎにはいかんが、仕事が山積みなので遊べない」
「お楽しみ企画があるんだが」
「どんなに楽しい企画でも、今月いっぱいは缶詰」
「逃すには惜しい企画だぞぉ〜」
「どんなに惜しい企画であっても、いまは仕事があるから行けない」
「ふ〜ん、ならいいけど……後悔するよ」
「後悔なんかしないもん。忙しいんだもん」

だが、行けないとわかっていても、何がとりおこなわれるか知りたいのは人情だ。そこで、どんな企画なのか、ついつい尋ねてしまったのが運の尽きだった。
「で、水曜日になにがあるわけ?」
「ホームパーティー」
「ふ〜ん」
「犬の……」
「犬のホームパーティー?!」
「そう」
「それって、犬がたくさん来るってこと?」
「そう」
「うちじゅう犬だらけってこと?」
「そう」
「……でも行けない。忙しいから」
「ふ〜ん、残念だね」
「うん。残念だけど、行けない。だって、忙しいんだもん」
「せっかくラブとかゴールデンとかデカ犬が集まるんだけどなぁ〜」
「デカ犬?! デカ犬がたくさん来るの!?」
「そう。デカ犬グリグリし放題」
「…………」
「でも来れないんだろう? 残念だなぁ〜 うちの奥さんお手製のカラメルプリンも持っていくんだが……」
「やっぱり……行く」

これがヒルズ族の青年実業家が集まるホームパーティーだったなら、管理人は毅然とした態度できっぱりと断ることができただろう。長年のつきあいで、越後屋は管理人を動かすベイトを知りつくしている。

デカ犬ばかりのホームパーティーということで、もちろんうちのデカ犬コンビもご招待をたまわった、が妹との車争奪戦に敗れた管理人は泣く泣く我が子を置いて、ひとりでデカ犬集団のなかに乗り込んでいったのである。

そして、クライアントの顔も納期遅れという忌み言葉もすっかり忘れ、死ぬほど楽しい時を過ごしたのだ。犬がたくさんいて、犬好きが大勢来ている場所で管理人が楽しい思いをしないわけがない。うちで留守番している愛犬たちの顔は少しだけ脳裏をよぎったものの、デカ犬グリグリし放題の醍醐味に管理人はすっかり魅せられ、ほんとうに楽しい時を過ごしたのだ。

そのなかに1頭の和犬Mixのコが来ていた。飼い主さんの悩みはうちのコがビビリだ、ということで、ポセがビビリを克服して明るい犬になったという話を聞いて、是非ともコツを知りたいとパーティーに参加したのだそうだ。

ちなみに、管理人が見たところ、彼女はビビリでもなんでもなかった。ただちょっと最初は人見知り、犬見知りが激しくてすぐに誰とでも仲良くなれるタイプではない、というだけだ。

「飼い主がしっかりしていないから、犬のビビリがいつまで経っても治らない、って人に言われるんですよ」

と飼い主さんは嘆いていたが、おっとりした優しそうな飼い主さんに、犬のために剛胆なきつい性格になれ、というのはそりゃ無理だ。同時に、最初はちょっと及び腰で、仲良くなるのに時間がかかるおとなしいコに、ラブやゴールデンによくいるような、誰とでも初めて会った瞬間に大親友になれる犬になれ、というのもこれまた無理な話なのだ。

飼い主にも犬にも、個性というものがある。得手不得手もあるし、好き嫌いだってあるはずだ。飼い主の思うままの飼い方に無理矢理犬を合わせることで、犬にストレスを感じさせるのは良くないかもしれないが、犬のニーズを満たしてやるために、飼い主がストレスを感じてまで変わる必要はない、と管理人は思っている。飼い主も犬も適度にストレスを解消し、一番互いに合った折衷案を見つけるのが、最終的には犬と最後まで楽しく暮らしていくために一番良い方法なのではないだろうか? だから犬の飼い方にたったひとつの正解はない。それぞれの飼い主と犬によって、ベストの方法は変わってくる。
(明日につづく)

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置いてきぼりを食って、ふてくされているおふたりさん

ニックネーム 犬猫屋敷の管理人 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 管理人の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする